タイプ赤 ヴィンテージ2016年 生産国 生産地レスヴォス島 生産者メシムネオス ■味わい:ミディアムボディ ■アルコール度数:13.5% ■格付け:P.G.I.レスヴォス ■ぶどう品種:チディリオティコ あなたの知らない品種に出会おう!あなたの知らない、どころか、店主まーちゃんだって知らなかった品種「チディリオティコ」のワインが登場です。
ギリシャと言えば青い海に白い家、点在する島々、オリンピック発祥の地、長い歴史。
温暖な地中海性気候は葡萄栽培にも向き、ワイン造りの歴史も大変長い国です。
20世紀初頭にはフィロキセラ害を被ったものの、1970年代から徐々にワイン産業が近代化。
現在は新世代生産者が土着品種の魅力を発信し、国際的に高い評価を得るワインも出てきている注目産地の一つです。
このワインの産地レスヴォス島は、トルコ沿岸に位置しギリシャで3番目に大きな島。
生産者自らが、この地でフィロキセラを生き延びた地葡萄を探し栽培を復活させたのがこの葡萄品種「チディリオティコ」。
珍しすぎてソムリエ協会教本にも載っていないほどの希少品種。
今回ご紹介しようと思ったのは、その希少性はもちろんのこと、赤白オレンジ(※)3つのワインが一つの品種から味わえるという楽しさもあるから。
チディリオティコは、写真でご覧頂けるように薄い赤系の色調の葡萄で、グリ(=グレー)と呼ばれる葡萄に近い感じ。
赤、白、ロゼ、オレンジ、全て造れる葡萄です。
こちらは赤ワイン。
薄い色合いの赤。
バラの花のような香りの中に、ラズベリーやチェリーのような赤い実の果実香も。
また、どこかドライフラワーっぽさも。
派手さはなく、穏やかな果実味がじんわり口中に広がります。
細やかなタンニン、やや低めの酸。
ミディアムボディで軽くも重くもない丁度良さ。
品種の感じを想像しやすいように例えると、ガメイ(ボージョレの品種)やピノ・ノワールに近くて、酸の穏やかな感じ・・かなぁ?レスヴォス島の火山性土壌に由来するアーシーなニュアンスも。
チディリオティコの赤ワイン、他に飲んだこともなければこの先そうそう試せるとも思いませんので、お試し頂く価値は十分です!試飲会でお会いした醸造家のヤニスさんから、「東京オリンピックの年に、オリンピック発祥の地ギリシャのワインに親しんでください」とのメッセージを頂きました。
ギリシャでは「ボトルの残りワインを飲むとお金持ちと結婚できる」と言うそうです。
「残り物には福がある」みたいな感じでしょうか?ギリシャワインは、ボトル最後の1杯を必ず飲みましょう!(※)ちなみにラベル表記は「ORANGE DRY WHITE WINE」。
オレンジワインであり白ワインであり、、というところなのでしょうか?