ナパのヴァレー・フロアの中で最高級のカベルネ・ソーヴィニヨンが作られる地区は数あれど、共通した条件は「水はけの良い土壌」にある。
葡萄が根を地中深く伸ばし、土壌から複雑な要素を惹き出す。
山麗の畑より栽培期間の温度は高目であることから、十分に熟した果実は糖度が上がるだけでなく、ワインの味わい決定づける全ての要素が完璧に熟すことによる卓越した完成度が生み出される。
パネク・ヴィンヤードはセント・ヘレナの西、マヤカマス・マウンテンの北端のなだらかなスロープにある。
ワイン・メーカーのトーマス・リヴァース・ブラウンもこの畑からワインを造るほど惚れ込んだ畑(2.2ha)。
2013年のナパ・ヴァレーは正に葡萄栽培の天国と言えるほど素晴らしい年になったが、極端に大げさすぎる程濃厚となるよりは一歩引いた仕上がりが望ましい。
あまりに早く葡萄の糖度が上がったため、葡萄の成熟具合を心配したがパネク・ヴィンヤードでは糖度、成熟とも素晴らしいものとなった。
クローン6は非常に小粒で厚い皮となり黒系ベリーのニュアンスとしっかりしたタンニンが含まれ、7と169クローンも厚い皮となり、香りも味わいも素晴らしいものとなった。
樽熟成中も黒系と赤系果実が絶妙にミックスし、果実の力強さが若いうちは全面にでるが、瓶熟により更にスムースさが増してくる。
仏産樽20ヶ月熟成(新樽率82%)Pulido Walker Cabernet Sauvignon Panek Vineyard[2013] Vineyard Locations: カリフォルニア/ナパヴァレーVarieties:カベルネソーヴィニヨン100%Bottle Size: 750mlCategory: 赤/重口Wine Score:ワインアドヴォケイト:96点スペクテイター:-点Awards: -カリフォルニア・ドリームを叶える究極のコラボレーションオーナーの情熱を支えるトップ・ワイン・メーカーと信頼のコーディネーター■プリド〜ウォーカー薬学の分野で成功したマーク・プリドとダナ・ウォーカーは長年ナパ・ヴァレーを訪れ、ワインを楽しむだけでなく、ワイナリー、ワイン・メーカー、ワイン・ビジネスに関わる人々と親交を深めてきた。
ワイン・ラヴァーであり、ワイン・コレクターでもあった二人は、自分たちのワインを造る夢を叶える最良の人物に出会う。
ナンシー・アンドラス・ダックホーン女史のコーディネイトにより、自社畑とワイナリーを作る最良の土地をマウント・ヴィーダーAVAの南端の小高い丘の上に購入し二人の姓を冠した「プリド〜ウォーカー」を設立。
ヴィンヤード・コンサルタントにケリー・マー(クロ・デュ・ヴァル、ドメーヌ・シャンドン、クラーク・クラウドンを手掛ける)を迎え、最良のカベルネ・ソーヴィニヨンが出来る畑をデザインし、最適な台木・クローンを植樹。
その自社畑のワインが出来るのはまだ何年も先となる。
その間、ナパでもトップのワインメーカー・トーマス・リヴァース・ブラウン(シュレーダーでPR100点を連発し、ダブル・ダイヤモンド、レヴァーナ、ハンドレッド・エーカーなどを手掛ける)をパートナーに迎え、葡萄を調達し、2008年、2009年と2種類のワインを造ったが、まだ最高レベルのワインに達してないとしてリリースを見送ってきた。
2013年2月、セント・ヘレナにあるトーマス・リヴァース・ブラウンの自社畑パネク・ヴィンヤードから造られた2010ヴィンテージが公式初リリースとなる。
2013年秋にはプレミアム・ワインの注目地区プリチャード・ヒルからメランソン・ヴィンヤードをリリースする。
何年後かにはマウント・ヴィーダーの自社畑もリリースされる将来を約束されたワイナリーの誕生である。